欧米人は、自分の文化が正しいと思っている。

イルカ漁は娯楽ではなく食文化である。日本では古来よりイルカが貴重なタンパク源であった。
欧米人は、「あんなにかわいいイルカを食べるなんて」と眉をひそめるが、
自国で食べないものを食べる者を「野蛮」と決めつけるのは(民族差別)の最も典型的パターンだ。

例えばヒンズー教では牛を神聖な生き物として扱って決して口にしないが、我々日本人や欧米人は食べる。
それでもインドなどに多いヒンズー教徒が批判しないのは、「食文化の違い」を理解しているからである。

中国ではアルマジロを食べるし、韓国では犬を食べる風習がある。
国によって事情が異なって当たり前だという意識が欧米人には希薄すぎる。

食文化でいえば、餌を強制的にガチョウやカモの胃に詰め込んで太らせてから肝臓を食べるフォアグラは
残酷 な生産方法だが、このほど欧州連合議会で「残酷な方法で生産されるフォアグラの輸入と販売を禁じる」
とした提案は反対多数で否決された。
他国の食文化に口出しをしても、自分たちの伝統文化だけは守るダブルスタンダードである。